奥谷 楚山 1994355 fig.11.
沼田 風呂田 1997158-160, 184, 186.
上出 高橋 200842-55.
神谷 2012251 fig.
日本全域の漸深帯,汽水域に群生(奥谷 楚山 1994
),
日本各地,内湾などの砂泥底,低潮線〜潮下帯(神谷 2012
).
雌雄同株の多年草,開花期は5〜9月,8〜9月頃種子ができる(沼田 風呂田 1997
).
田辺湾では現存量が最大となる繁茂期前期(6〜7月),葉条部は減少,
地下茎は減少しない繁茂期後期(8〜9月),全体の現存量が減少する衰退期(10〜1月),
現存量が増加する成長期(2〜5月)に4大別できる(上出 2005
).
三重県鳥羽市浦村町小白浜では 1765〜7371株/m2,生殖株形成率 1.2-8.8%,
草体長 6.3-17.6cm,浅場に生育するため高温による成長阻害の可能性(宮松 2011
).
アマモより乾燥に強く,生産速度はアマモに匹敵,潮間帯に生息するため
開発の影響を受けやすくアマモより危機的な状況(上出 高橋 2008
).
田辺湾のコアマモ群落2サイトにて石膏球を用いた平均流速の観測を2回ずつ行った結果は
1.8 および 2.6cm/s,17.8 および 15.6 cm/s(上出 高橋 2008
).
夏季コアマモ生ずる砂底に腹毛類
Aspidiophorus marinus Saito ウミエウロコイタチムシ(岡田ら 1965
427),
Tetranchyroderma dendricum Saito イカリトゲオビムシ(同 428 fig.88)がみられる.
葉上にウミナメクジ Petalifera punctulata が生活(藤田 高山 1999
).
田辺湾のコアマモ群落(40 サンプル)では,多毛類,軟甲類,二枚貝類,腹足類など100種内外が得られ,
裸地(11 サンプル)の40種と比べて顕著に高く,裸地の33種はコアマモ群落と共通種(上出 高橋 2008
),
ただし両試験区のサンプル数(採集面積)の違いによる影響は考察されていない.
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神谷 充伸(監) 2012海藻 日本で見られる388種の生態写真 + おしば標本. 誠文堂新光社. pp.271.
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